お見合い結婚とは結婚相談所や婚活を通して出会った相手と、結婚を前提としたお付き合いの上で結婚することです。
昨今は恋人からのお付き合いの上で結婚する恋愛結婚が主流となっていますが、その中でお見合い結婚をする理由とは何なのでしょうか。
また、これら2つの結婚はどちらの方が良いのでしょうか。
今回は「お見合い結婚」と「恋愛結婚」の違いと、それぞれの良い所や悪い所についてまとめました。
お見合い結婚とは
数十年前までは親の紹介によるお見合い結婚が主流でした。
近年ではお見合い結婚の割合は減ってきたものの、根強い需要は残っています。
お見合い結婚をするメリット
筆者は婚活を通して今の夫と結婚しました。
婚活とは「結婚したい男女が結婚を前提としたお付き合いをする相手を探すこと」ですから、お見合い結婚の一種であるともいえます。
私がお見合い結婚をした理由は、周りに異性がいなかったこと、条件に合う相手と結婚したかったことでした。
お見合い結婚の主なメリットとしては以下のものがあります。
自分に合った相手を選べる
自分で相手を選ぶお見合いは、結婚を意識したうえでずっと添い遂げられる相手と一緒にいることができます。
恋愛結婚の方がずっと添い遂げられると感じるかもしれませんが、やはり恋人としては良くても、夫婦としては上手くやっていけない、というケースは結構あるものです。
今後数十年近く寄り添うことになるパートナーですから、ちゃんと一生を添い遂げられる人を選びたいですよね。
その点、「結婚」のみを前提にすることによって、自分の理想の結婚生活に合致した相手を選べることは大きなメリットとなります。
交際期間が短く、すぐに結婚できる
年を取るとどんどん結婚しづらくなっていくものです。
にも関わらずその時点で結婚できそうな相手が居なければ、かなり不利になります。
そこから恋人を作って結婚して……という流れを取ると少し時間がかかるため、結婚できるのはもっと後になってしまうでしょう。
あるいは今付き合っている恋人いたとしても、その人が結婚を望んでいなかったとしたらどうでしょう。
別れてまた恋人探しから始める、ということになってしまう可能性もあります。
お見合い結婚ではこのような事態を避けることができます。
最初から結婚を前提として付き合うことで、交際期間を短くして結婚することができます。
お互いが結婚というゴールを目指しているからこそ、積極的に分かり合うことができるのです。
交際する期間が短くし、早めに結婚できると、その後の結婚生活にも大きなメリットがつきます。
例えば子どもの教育は体力勝負の側面がありますから、若いうちにしっかり育てきれるとそれだけでもだいぶ楽になるでしょう。
早めに結婚すると、家庭の貯蓄も増えやすくなります。
夫婦がそれぞれ働いて家庭に貯蓄し、それを上手く運用することができれば、二人分で金額が大きくなっただけ将来的なリターンが大きくなります。
デメリット
とはいえ、お見合い結婚にはデメリットもあります。
みなさんも何となく感覚的に感じているのではないでしょうか?
デメリットというのは、お見合い結婚は恋愛結婚に比べて、契約みたいで愛がなさそうだという点です。
お見合い結婚には愛がない?
条件によって相手を選び、恋人期間が短いお見合い結婚では、結婚生活でも愛がないのだろうと思われがちです。
もちろんお見合い結婚をした筆者としては、そんなことはないと知っています。
人から紹介されて結婚したにしろ、結局は男と女の問題なので、恋愛感情はどうしても絡んでくるものです。
もちろん個人差はあるでしょうが、パートナーに理解されず寂しい結婚生活を送るということを心配する必要はあまりありません。
むしろ自分と気の合う相手をしっかり選んだだけに、穏やかで落ち着いた恋をすることもできます。
しかしそれでも世間ではお見合い結婚は少数派なだけに、お見合い結婚をしたことを周りに言いにくいというデメリットもまたあります。
お見合い結婚は「少数派」というのが1番大きなデメリットとなるでしょう。
恋愛結婚
お見合い結婚について解説してきましたが、恋愛結婚ではどうなのでしょうか?
この結婚方法は世間一般でも常識になっていることですが、これをお見合い結婚と比べてみると新たな見方が生まれてきます。改めて客観的に振り返ってみましょう。
恋愛結婚のメリット
恋愛結婚のメリットといえば、なんと言っても「典型的な理想の結婚」であるという点です。
自然に2人が出会い、告白して恋人になり、そしてプロポーズから結婚して……という王道の流れは多くの人々にとって理想のシチュエーションになっています。
2人で愛を育んだぶん、その後に続く結婚生活も愛情あるものになるのだろう、という展望があるのですね。
デメリット
とはいえ、そんな多くの人に支持される恋愛結婚にもデメリットはあります。
結婚相手としてはダメ
恋愛結婚が失敗する主な原因は、「恋人なら良かったけど夫婦としてはぜんぜんダメ」というパターンです。
これには主に3つ理由があります。
- 結婚したら2人の熱が冷めてしまった
- 自分もしくはパートナーが結婚生活に向いていなかった
- 2人がそもそもすれ違っていることに気づいていなかった
「好きだから」という気持ちで結婚して上手くいくケースも当然あるのですが、やはり上手くいかずに失敗してしまった夫婦は世の中に沢山いらっしゃいます。
その点で言うと、お見合い結婚では「結婚生活が上手に営んでいけること」を重視して相手を選ぶので、ある程度は失敗が少なくなるかもしれません。
交際期間が長い
これはお見合い結婚と比較して、ということになります。
お見合いで結婚を前提にしてお付き合いをするのとは反対に、恋愛結婚ではまず「好きだな、一緒にいたいな」という感情ありきでお付き合いが始まります。
そのため、個人差はありますがお見合い結婚と比べるとやや結婚するまでの期間が長くかかるかも知れません。
また、純粋な恋愛感情から始まったお付き合いでは結婚できないケースもあります。
もしこちらが結婚を望んでいたとしても、相手が結婚を求めていないと不和が生まれてしまうことがあります。
「長く付き合ったのに結婚できなかったし、その上それで喧嘩して別れちゃった……」
というようなことも起こりうる可能性があります。
もちろん恋愛の末につつがなく結婚まで行ける人はたくさんいます。
今紹介したデメリットはあくまで一例に過ぎません。しかし、そういう側面があることも事実です。
大事なことは「どのように結婚するのか」ではなく「どんな関係を築くのか」
以上でお見合い結婚と恋愛結婚のそれぞれのメリットとデメリットを説明しました。
私はお見合い結婚でしたが、恋愛していないかというとそうではありません。
お見合いとはいえど、何だかんだ結婚した後からでもゆっくりと恋愛を始めることができます。
恋愛は素晴らしいから、恋愛結婚の方がいい、とは一概に言うことはできません。
一方お見合い結婚であっても、良い関係を築くことができずに殺伐とした結婚生活になってしまうこともあるでしょう。
どちらが良くて、どちらがダメということはありません。
大切なのは、どのようにして結婚するかではなく、相手とどんな関係を築くのか、ということです。
お見合い結婚にしろ恋愛結婚にしろ、お互いのことを思いやることが幸せな結婚生活の秘訣と言えるでしょう。